また、PCケースは箱としての役割だけでなく、冷却性能や静音性もさまざまです。数多くのPCケースが発売されているため、ユーザーとしては迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、おすすめのPCケースを3サイズごとに3点ずつピックアップしました。
選び方や性能、おすすめメーカーなどもあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
PCケースの種類
PCケースの種類を3つ解説します。
- フルタワー
- ミドルタワー
- 小型(ミニタワー)
フルタワー
最もサイズが大きく、拡張性が高いのがフルタワーです。超ハイスペックなPCを組み立てる人には必須といえます。
複数のグラフィックボードを搭載できたり、大きな冷却ファンを複数搭載できたり、拡張性は無限ともいえます。また、大型なことから配線やメンテナンスもしやすいのが特徴です。
ミドルタワー
サイズと拡張性のバランスが取れているのがミドルタワーの特徴です。フルタワーよりも設置場所の選択肢が多く、また拡張性もそれなりにあるため、自作PC初心者にもおすすめです。組み立て後の拡張も自由なため、スペックの向上を検討している人にもおすすめできます。
小型(ミニタワー)
最もコンパクトで、設置場所の選択肢が多いのがミニタワーです。人気のキューブ型からスマートなスリム型まで、ラインナップも豊富。価格も安く手が出しやすいといえます。反面、拡張性はそれほど高くないのがデメリットです。
PCケースのおすすめメーカー一覧
PCケースのおすすめメーカー3つと特徴や評価を解説します。
- サーマルテイク(Thermaltake)
- フラクタルデザイン(Fractal Design)
- NZXT
サーマルテイク(Thermaltake)
サーマルテイクは、PCケースをはじめ、PCパーツを幅広く扱うメーカーです。本社は台湾ですが、国内正規代理店があるためサポート体制も万全です。特にガラスやアクリルをした透明のPCケースが人気で、冷却性能に優れたモデルが多いのも魅力です。
フラクタルデザイン(Fractal Design)
フラクタルデザインは、高品質かつデザイン性が高い洗練されたPCケースを多く販売しているメーカーです。スウェーデン発祥ならではのシンプルで高級感のある北欧デザインは、自作PCユーザーから多くの支持を得ています。スマートなデザインにこだわるなら最初におすすめしたいメーカーです。
NZXT
NZXTは、PCパーツを幅広く扱うメーカーです。特にゲーミングPCユーザーに好評で、RGBライト搭載モデルや尖ったデザインなどラインナップが豊富です。また、PCケース用のアクセサリーも多数揃えており、ファンや配線などの拡張性が高いのも魅力といえます。
PCケースの選び方
PCケースの選び方を以下の7つのポイントから解説します。
- 規格で選ぶ
- 冷却性能で選ぶ
- 静音性で選ぶ
- サイドパネルの素材
- 内蔵ベイの種類
- 拡張機能の余白があるかどうか
- USBポートの数もチェック
規格で選ぶ | ATX / Micro-ATX / Mini-ITX
PCパーツを選ぶときに最も重要なのが、マザーボードの規格を確認することです。
代表的なマザーボード規格は主に3種類あり、
- ATX(244mm×305mm)
- Micro-ATX(244mm×244mm)
- Mini-ITX(170mm×170mm)
ほとんどこれらのうちどれかが採用されています。大きいサイズのものはフルタワーやミドルタワーで多く採用され、ミニタワーはほとんどがMini-ITXかそれ以下の規格になります。
規格が合っていないとPCを組めないため、まずはマザーボードの規格を必ず確認しましょう。
冷却性能で選ぶ
冷却性能もPCケースを選ぶときにはかなり重要なポイントになります。PCは仕様上熱がこもりやすく、排熱がうまくいかないとパフォーマンスの低下につながります。また、パーツの故障リスクもあり危険です。よって、冷却性能はかなり重要です。
冷却重視なら、メッシュ素材を使用したものや、冷却ファンの搭載可能数が多いものを選ぶと良いでしょう。
静音性で選ぶ
PCケース内では冷却ファンなどの動作音が常に鳴っているため、静音性も重要なポイントです。
静音性重視のケースは、吸音材などが内部に貼ってあったり、パネル素材がスチール製のものがおすすめです。また、密閉性が高いケースを選ぶのも良いでしょう。ただしその場合中が見えるデザインなどはある程度諦める必要があるため、自分の設置環境やデザインをよく考えて選びましょう。
サイドパネルの素材
上記でも少し触れましたが、PCケースのサイドパネルに使われる素材はある程度決まっており、それぞれ特徴があります。
主流のPCケース素材としては、
- スチール
- アルミ
- アクリル(ガラス)
の3種類が挙げられます。
スチール製のパネルは、比較的硬い素材のため、先ほども述べたように静音性が高いのが特徴です。また、他の素材に比べて安価な傾向にあります。
一方でアルミ製は若干価格が上がりますが、PCケースのなかでは最もメジャーな素材で、どんな人にもおすすめです。
アクリル製は、透明のデザインによってLEDライトなどを楽しめる、デザイン性の高いラインナップが魅力です。また、強化ガラスと組み合わせたものもあり、非常に頑丈です。
内蔵ベイの種類
内蔵ベイは、PCケース内のHDDやSSDを設置する場所のことを指します。
内蔵ベイにはサイズごとに大きく3種類あり、
- 5.25インチ
- 3.5インチ
- 2.5インチ
と大別できます。
5.25インチは、CDなどのディスクドライブを設置できるサイズです。フルタワーサイズであれば多くの製品に内蔵されています。
3.5インチは、大型のHDDを設置できるサイズです。デスクトップPCなどでよく採用されています。
2.5インチは最も小さい規格で、小型のHDDの他SSDを設置できるサイズとなっています。
ちなみに、PCケースでは3.5インチと2.5インチの共用ベイが搭載されているものも多く販売されています。また、小さいサイズのベイを5.25インチに変換するパーツもあります。
選ぶポイントとしては今後の拡張性にあり、サイズの大きいベイの数が多いほど拡張性は高くなります。自分の用途に合わせて見極めるのが重要です。
拡張機能の余白があるかどうか
今後の拡張を考えている人は、内蔵ベイの規格や数に加えて、拡張機能の余白があるかどうかもしっかりと確認しましょう。
高性能を求めるほど、マザーボードやファンの設置数は増えていきます。よって、PCケースのサイズだけでなく、拡張カードやスロット数も事前に確認しておくのが重要です。
特に、高スペックが要求されるゲーミングPCなどを組む人は、拡張機能の余白については必ず確認しましょう。
USBポートの数もチェック
USBポートの数や搭載箇所も確認しておきましょう。 USBポートの数が多いほど、使える外付けデバイスの数も多くなり、パソコン周りが便利になります。
また、USBポートが正面に配置されているかどうかも快適性に関わっています。多くのハイエンドなPCケースにはフロントパネルにUSBポートが搭載されており、背面に配置するより圧倒的に利便性が高まります。
【フルタワー】PCケースのおすすめ3選
【フルタワー】PCケースのおすすめ3選を紹介します。
Thermaltake VIEW 51 TG ARGB Snow Edition
Thermaltake VIEW 51 TG ARGB Snow Editionの仕様・製品情報
対応マザーボード | E-ATX/ATX/microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | 強化ガラス |
ドライブベイ | 3.5・2.5インチ×2/2.5インチ×2 |
Thermaltake VIEW 51 TG ARGB Snow Editionのおすすめポイント3つ
- デュアルチャンパー構造
- 拡張性抜群
- 美麗な強化ガラスパネル
Thermaltake VIEW 51 TG ARGB Snow Editionのレビューと評価
Thermaltake VIEW 51 TG ARGB Snow Editionは、拡張性重視のPCケースです。
マザーボード部分と電源ユニット部分をセパレートにしたデュアルチャンパー構造により、メンテナンスや拡張が用意です。ケースファンも最大13基まで搭載できるため、冷却性も高いのが魅力です。
また、頑丈な強化ガラスは見た目的にも秀逸。高い拡張性とデザイン性を兼ね備えたフルタワーPCケースといえます。
Fractal Design Define XL R2 Titanium
Fractal Design Define XL R2 Titaniumの仕様・製品情報
対応マザーボード | E-ATX/ATX/microATX/Mini-ITX/XL-ATX |
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パネル素材 | スチール |
ドライブベイ | 5.25インチ×4/3.5インチ×8 |
Fractal Design Define XL R2 Titaniumのおすすめポイント3つ
- 北欧デザイン
- 静音重視
- 3速ファンコントローラー
Fractal Design Define XL R2 Titaniumのレビューと評価
Fractal Design Define XL R2 Titaniumは、高いデザイン性と静音性を兼ね備えたPCケースです。
チタニウムを使用した北欧ならではのシンプルで高級感のあるデザインは、非常に静音性が高くなっています。
また、ModuVentデザインにより、通気性重視に変更することができます。3速ファンコントローラーも搭載されているため、冷却ファンのカスタマイズも簡単に変更可能です。
COUGAR フルタワーPCケース PANZER MAX
COUGAR フルタワーPCケース PANZER MAXの仕様・製品情報
対応マザーボード | E-ATX/ATX/microATX/Mini-ITX/CEB/L-ATX |
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パネル素材 | アクリル |
ドライブベイ | 5.25インチ×2/2.5インチSSD×6/3.5インチHDD×2+2.5インチ×4 |
COUGAR フルタワーPCケース PANZER MAXのおすすめポイント3つ
- 拡張性重視
- 冷却性能も高い
- メンテナンスが簡単
COUGAR フルタワーPCケース PANZER MAXのレビューと評価
COUGAR フルタワーPCケース PANZER MAXは、拡張性重視のPCケースです。
内蔵ベイのバリエーションが豊富で、さらに冷却ファンも最大8個まで、水冷ラジエーターも最大4個まで搭載可能。拡張性と冷却性が非常に充実しています。
また、メッシュパネルはワンタッチで着脱可能。ハンドル方式のサイドパネルなどもあり、メンテナンスがとても簡単です。
【ミドルタワー】PCケースのおすすめ3選
【ミドルタワー】PCケースのおすすめ3選を紹介します。
Thermaltake Versa H26 White
Thermaltake Versa H26 Whiteの仕様・製品情報
対応マザーボード | ATX/microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | アクリル |
ドライブベイ | 5.25インチ×2/2.5インチ×3/3.5・2.5インチ×2 |
Thermaltake Versa H26 Whiteのおすすめポイント3つ
- コスパ抜群
- 拡張性重視
- 裏配線
Thermaltake Versa H26 Whiteのレビューと評価
Thermaltake Versa H26 Whiteは、拡張性重視のPCケースです。
非常に低価格ながら、最大310mmまで拡張カードや最大7基ケースファンを搭載できるため、この価格帯としては充実した拡張性を誇ります。
また、裏配線スペースが大きく、ケーブルをすっきりさせられ、メンテナンスや作業が容易です。初心者にもおすすめのPCケースといえます。
Corsair Carbite 100R Silent
Corsair Carbite 100R Silentの仕様・製品情報
対応マザーボード | ATX/microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | スチール |
ドライブベイ | 5.25インチ×2/3.5・2.5インチ×4 |
Corsair Carbite 100R Silentのおすすめポイント3つ
- 静音重視
- シンプルでシックなデザイン
- 3段階ファンコントローラー
Corsair Carbite 100R Silentのレビューと評価
Corsair Carbite 100R Silentは、非常に静音性に優れたPCケースです。
堅牢なスチール素材を使ったサイドパネルに、さらに防音シートを貼り付けることで、極限まで動作音を削ってくれるのが魅力です。
また、ファンコントローラーで風量を3段階調節できるため、用途によって使い分けることもできます。シンプルかつシックなデザインも魅力です。
NZXT H510 Elite White & Black
NZXT H510 Elite White & Blackの仕様・製品情報
対応マザーボード | ATX/microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | スチール・強化ガラス |
ドライブベイ | 3.5×2/2.5インチ×2/3.5インチ・2.5インチ×1 |
NZXT H510 Elite White & Blackのおすすめポイント3つ
- 冷却重視
- 裏配線
- RGB LEDストリップ
NZXT H510 Elite White & Blackのレビューと評価
NZXT H510 Elite White & Blackは、冷却重視のPCケースです。
レイアウトが秀逸で、CPUクーラーは最大16.5cmまで搭載できます。また、水冷ラジエーターの専用固定パーツにより、着脱が簡単です。冷却システムのカスタマイズ性は非常に高いといえます。
また、配線スペースも充実しており、配線に困りません。LED機器も増設できるため、見た目的にも楽しめます。
【小型(ミニタワー)】PCケースのおすすめ3選
【小型(ミニタワー)】PCケースのおすすめ3選を紹介します。
Thermaltake Versa H18
Thermaltake Versa H18の仕様・製品情報
対応マザーボード | microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | スチール/アクリル |
ドライブベイ | 3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
Thermaltake Versa H18のおすすめポイント3つ
- 冷却重視
- 低価格
- アクリルウインドウ
Thermaltake Versa H18のレビューと評価
Thermaltake Versa H18は、冷却重視のPCケースです。
搭載可能な水冷ラジエーターは最大280mmと、コンパクトサイズとしては秀逸です。また、フロントパネルがメッシュ素材になっており、通気性も優れています。
また、サイドのウインドウは透明なアクリルを使用しており、内部が見える設計に。見た目的にも楽しめるほか、メンテナンスも容易。低価格なのも嬉しいポイントですね。
Cooler Master MasterBox Q300L
Cooler Master MasterBox Q300Lの仕様・製品情報
対応マザーボード | E-ATX/ATX/microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | スチール |
ドライブベイ | 3.5インチ×1/2.5インチ×2 |
Cooler Master MasterBox Q300Lのおすすめポイント3つ
- 冷却重視
- ダストフィルター付き
- メタルデザイン
Cooler Master MasterBox Q300Lのレビューと評価
Cooler Master MasterBox Q300Lは、冷却重視のPCケースです。
デザイン的にも優れたメタル基調のデザインは、冷却性抜群。それだけでなく、ファンを最大6基まで搭載できるため、ミニタワーとしては充実した冷却性・拡張性が魅力です。
また、このケースは縦横どちらでも設置可能。スペースによって自由に設置できるのも嬉しいですね。
メンテナンス性が高いのも高ポイントです。ダストフィルターがマグネットで簡単に着脱できるため、メンテナンスが簡単になります。
Sharkoon ミニタワーPCケース SHA-S1000-WBK
Sharkoon ミニタワーPCケース SHA-S1000-WBKの仕様・製品情報
対応マザーボード | microATX/Mini-ITX |
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パネル素材 | スチール |
ドライブベイ | 5.25インチ×1/3.5インチ×2/2.5インチ×2 |
Sharkoon ミニタワーPCケース SHA-S1000-WBKのおすすめポイント3つ
- 工具いらずで簡単
- 裏配線
- 大容量
Sharkoon ミニタワーPCケース SHA-S1000-WBKのレビューと評価
Sharkoon ミニタワーPCケース SHA-S1000-WBKは、組み込みが簡単で初心者におすすめのPCケースです。
パネルのネジに手で回せるタイプのものを使用しているため、工具なしでも簡単に組み込めます。また、裏配線スペースが充実しているため、配線も困りません。
さらに、グラフィックボードは最大400mmまで搭載できるため、ミニタワーとしては大容量なのも魅力です。
おすすめのPCケースのまとめ
以上、PCケースの選び方とおすすめの商品を紹介しました。
各サイズごとに、これを選べば間違いないといえるモデルと選び方をピックアップしたので、PCケース選びに迷った際はぜひ参考にしてください。
デザインや性能に優れたPCケースを使って、あなただけのこだわりのPCを完成させましょう。
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