USB-DACを選ぶ上での5つのポイントや、SONY、JVCKENWOODなどのメーカー別などのUSB-DACを選ぶかについても解説します。
また、おすすめのUSB-DACの紹介では、メーカーだけでなくサンプリングレートなどの音質や機能が優れたUSB-DACを紹介します。
さらに、リーズナブルで購入しやすい初心者向けのUSB-DACなど、幅広い用途や目的に合わせたUSB-DACをそれぞれ紹介します。
USB-DACとは?
USB-DACとは、パソコンやスマートフォンにUSBで接続することで、パソコンやスマートフォンから送られてくる音声信号をイヤホンジャックなどのアナログの信号に変換する装置です。
パソコンやスマホに標準搭載されているものでも十分に音楽を楽しめますが、USB-DACならば更に高音質で音楽を流せるためおすすめです。
USB-DACのメリット
USB-DACのメリットを3つ解説します。
- ハイレゾクラスの高音質を楽しめる
- ノイズをより少なくできる
- 音声の出力端子を自由に変更可能
ハイレゾクラスの高音質を楽しめる
USB-DACを利用することによって、本来のパソコンからは出力できない高音質で音声を聴けます。
パソコンやスマホには基本的に内蔵でアナログへの変換端子が付いていますが、値段などの制約から高音質のものを作るのは難しいため、USB-DACが必要です。
ノイズをより少なくできる
パソコンやスマートフォンは精密な電子機器であるため、内蔵されているアナログ端子から音楽を聴くと電気系のノイズなどが非常に発生しやすい状態となってしまいます。
USB-DACならば、USBケーブルを介してノイズ源から音を切り離せるため、ノイズを少なくできます。
音声の出力端子を自由に変更可能
ほとんどのパソコンやスマートフォンには3.5mmイヤホンジャックしか付いていないため、光デジタルケーブルで音声を転送するなどのことができません。
しかし、USB-DACにはそのような端子を搭載したものもあるため、光デジタルケーブルでスピーカーなどに接続できます。
USB-DACのデメリット
USB-DACのデメリットを2つ解説します。
- デスクスペースを圧迫することがある
- 専用ソフトやドライバーなど設定が面倒な時がある
デスクスペースを圧迫することがある
USB-DACはUSBケーブルによってパソコンと接続する外部の機器であるため、パソコン付近のスペースを圧迫する場合があります。
また、USB-DACの種類によってはUSBバスパワーだけでなく電源ケーブルが必要な場合があるため、その場合もスペースが必要です。
専用ソフトやドライバーなど設定が面倒な時がある
一部のUSB-DACを利用する場合は、音声を再生するために専用のソフトが必要となる場合があります。
パソコンに標準搭載されている再生ソフトでも聴くこと自体はできますが、ハイレゾ以上の音質となると専用ソフトが必要な上、Windowsだとハイレゾ用のドライバーも必要です。
USB-DACのおすすめメーカー一覧
USB-DACのおすすめメーカー3つと特徴や評価を解説します。
- ソニー(SONY)
- オンキヨー(ONKYO)
- JVCケンウッド
ソニー(SONY)
ソニーはプレイステーションや音響機器などで有名な電子機器のメーカーです。
USB-DACにおいても良い製品を作っており、他社に比べて動作の安定性などに優れている製品が多いです。
また、持ち運びに強い機器も多く、スマートフォンで利用する方に特におすすめです。
オンキヨー(ONKYO)
オンキヨーとは、その名の通り音響機器を専門に扱っているメーカーです。
基本的にオンキヨーのUSB-DACは電源ケーブルから給電するため、安定した給電がメリットです
また、ノイズを軽減する独自の技術を採用しているためその点もおすすめです。
JVCケンウッド
JVCケンウッドは、JVCという音響機器のブランドを持ったメーカーです。
JVCケンウッドのUSB-DACには、基本的に本体が大きいものが多いですが、その代わり豊富な入出力端子と高音質を兼ね備えたUSB-DACが多いです。
USB-DACの選び方
USB-DACの選び方を以下の5つのポイントから解説します。
- タイプ|ポータブル・据え置き
- 入出力端子|使用機器に適しているか?
- 対応ファイル形式
- 対応ビットレート
- ハイレゾ対応
タイプ|ポータブル・据え置き
USB-DACには、持ち運びが可能なタイプと据え置き型のタイプの2つが存在しています。
また、持ち運びが可能なポータブルタイプには、バッテリーを内蔵しているものもあり、外出先でも問題無く使用可能です。
さらに、据え置き型にはアンプ内蔵のものもあります。
アンプを追加購入したくない方にはアンプ内蔵のUSB-DACをおすすめします。
入出力端子|使用機器に適しているか?
USB-DACにおいて、音声の入出力端子にどのようなものがあるかは重要な要素です。
基本的には3.5mmイヤホンジャックの端子があるUSB-DACがおすすめです。
しかし、より高音質を求めるならば光デジタル出力を搭載したUSB-DACから、光デジタルケーブルを用いてスピーカーに接続するなど、別の出力端子を持つUSB-DACにしましょう。
対応ファイル形式
音声ファイルには非常に幅広い種類があり、それぞれ音質などの性質が異なっています。
そのため、USB-DACを選ぶ際には、そのUSB-DACがどの音声ファイルに対応しているかをチェックするようにしましょう。
音声ファイルの種類には主にmp3やwavなどが存在しています。
また、CDの録音形式と同じ形式のpcmなどもあります。
対応ビットレート
USB-DACの対応ビットレートとは、量子化ビット数とサンプリングレートという2つの数値を並べて表したものです。
基本的に量子化ビット数とサンプリングレートの両方が高ければ高いほど高音質な音声を流せます。
ハイレゾ音源を利用する場合は、一般的に高音質とされるHD音声である24bit/96kHz以上の対応ビットレートとなっているUSB-DACがおすすめです。
ハイレゾ対応
高音質な音楽を楽しむためにUSB-DACを購入する場合は、ハイレゾに対応したUSB-DACがおすすめです。
高音質とされているハイレゾの音源を手に入れても、ハイレゾに対応した再生機器が無いといみがありません。
そのため、ハイレゾ対応のUSB-DACを利用することで、コストはかかりますがより高音質で音楽を楽しめます。
USB-DACのおすすめ10選
USB-DACのおすすめ10選を紹介します。
ソニー ポータブルヘッドホンアンプ
最初に紹介するおすすめのUSB-DACは、「ソニー ポータブルヘッドホンアンプ」です。
ソニー ポータブルヘッドホンアンプの仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 192kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | セルフパワー(電池) |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック |
ソニー ポータブルヘッドホンアンプのおすすめポイント3つ
- 持ち運びが可能なUSB-DAC
- 24bit/192kHzの高音質
- 電池内蔵のため持ち運びで邪魔にならない
ソニー ポータブルヘッドホンアンプのレビューと評価・評判
スマートフォンなどの持ち運び機器と相性の良いUSB-DAC
ソニー ポータブルヘッドホンアンプは、バッテリーを内蔵した持ち運び型のUSB-DACです。
持ち運び型のUSB-DACでありながら24bit/192kHzの高音質も両立しており、ハイレゾにも対応しています。
そのため、スマートフォンなどと一緒に持ち運びつつ、外出先でも高音質な音楽を楽しみたい方におすすめのUSB-DACです。
ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIO
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIO」です。
ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIOの仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 96kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | セルフパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック、光デジタル出力×2 |
ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIOのおすすめポイント3つ
- 豊富な入出力端子
- 24bit/96kHzの高音質
- オーディオセレクターとしても利用可能
ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIOと評価・評判
端子の多さと高音質を両立させたUSB-DAC
ONKYO SE-U55SX2(B) WAVIOは、3.5mmステレオジャックに加え、光デジタル出力を2つも備えたUSB-DACです。
また、アナログ入力と光デジタル入力も両方搭載しているため、非常に幅広い方法で高音質を楽しめます。
入出力端子は多いですが、その代わり複数のオーディオを繋いで選択するオーディオセレクターのような使い方もできるなど、応用もできるおすすめのUSB-DACです。
ONKYO DAC-HA200(B)
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「ONKYO DAC-HA200(B)」です。
ONKYO DAC-HA200(B)の仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 96kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | セルフパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック |
ONKYO DAC-HA200(B)のおすすめポイント3つ
- 持ち運び可能なUSB-DAC
- ポータブルタイプでありながら電源からの給電も可能
- ハイレゾ専用の再生アプリか無料で使える
ONKYO DAC-HA200(B)と評価・評判
ハイレゾ音源を追加料金無しで楽しめるUSB-DAC
ONKYO DAC-HA200(B)は、持ち運び可能なポータブルタイプのUSB-DACです。
ポータブルタイプではありますが、バッテリーを内蔵しておらず、電源ケーブルから給電できるため、バッテリー切れの心配がありません。
また、ハイレゾでの再生は基本的に有料の専用アプリが必要ですが、この製品の接続時はハイレゾ再生のためのアプリが無料で使えるため便利です。
JVC SU-AX7
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「JVC SU-AX7」です。
JVC SU-AX7の仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 192kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | セルフパワー(USB) |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック |
JVC SU-AX7のおすすめポイント3つ
- ポータブルタイプの中でも高音質なUSB-DAC
- USBケーブルで給電可能
- 入力端子は豊富
JVC SU-AX7と評価・評判
持ち運びをしつつ様々な機器から音楽を聴きたい場合におすすめのUSB-DAC
JVC SU-AX7は、ポータブルタイプでありながら192kHzの高音質を実現したUSB-DACです。
また、出力端子は一般的なイヤホンジャックのみですが、入力端子はアナログやデジタル、そしてPCなどからのUSBの入力端子も存在しており、幅広い機器の音楽を楽しめます。
そのため、多くの機器で音楽を聴く方におすすめのUSB-DACです。
Marantz HD-AMP1
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「Marantz HD-AMP1」です。
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Marantz HD-AMP1の仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 384kHz |
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対応ビット数 | 32bit |
給電方式 | セルフパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック |
Marantz HD-AMP1のおすすめポイント3つ
- 384kHz/32bitの超高音質を実現したUSB-DAC
- リモコンやスタートガイド付きのため使いやすい
- 入力端子が豊富
Marantz HD-AMP1と評価・評判
高音質にこだわる方向けの初心者から上級者まで使いやすいUSB-DAC
Marantz HD-AMP1は384kHz/32bitと、他のUSB-DACを圧倒するような高音質を実現したUSB-DACです。
高音質な分非常に高価なUSB-DACですが、その点を除けば高音質に加えスタートガイドやリモコン操作による使いやすさもあるため、初心者から上級者まで幅広い層におすすめのUSB-DACです。
Creative Sound Blaster Play! 3
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「Creative Sound Blaster Play! 3」です。
Creative Sound Blaster Play! 3の仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 96kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | バスパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック |
Creative Sound Blaster Play! 3のおすすめポイント3つ
- 非常にコンパクトなUSB-DAC
- 専用ドライバ等が一切必要無い
- バスパワーのため配線しやすい
Creative Sound Blaster Play! 3と評価・評判
安くコンパクトで使いやすい、初心者向けのUSB-DAC
Creative Sound Blaster Play! 3は、非常にコンパクトで更に安いUSB-DACです。
そのため、気軽にハイレゾの音質を体感できます。
またハイレゾ音源の再生のために専用のドライバやソフトを入れる必要も無い上に、USBバスパワーで駆動するため、パソコンに一度繋ぐだけで利用可能です。
そのため初心者でも使いやすいおすすめのUSB-DACです。
TEAC UD-505-S
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「TEAC UD-505-S」です。
TEAC UD-505-Sの仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 768kHz |
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対応ビット数 | 32bit |
給電方式 | セルフパワー |
出力端子 | 4.4mmステレオジャック、XLR出力 |
TEAC UD-505-Sのおすすめポイント3つ
- 本格派向けの768kHz
- 専用ソフトが無料で使える
- ノイズを抑えた設計法
TEAC UD-505-Sと評価・評判
高価な本格派上級者向けのUSB-DAC
TEAC UD-505-Sは、768kHz/32bitの超高音質を持っているUSB-DACです。
超高音質で再生するための専用ソフトが無料で使用できる点が魅力です。
また、ノイズを抑えた設計法を採用しているため、他のUSB-DACに比べてもノイズが更に少ないです。
そのため、とにかく音にこだわる本格派の上級者におすすめなUSB-DACです。
Signstek Audio USB-DAC
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「Signstek Audio USB-DAC」です。
Signstek Audio USB-DACの仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 48kHz |
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対応ビット数 | 16bit |
給電方式 | バスパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック、光デジタル出力 |
Signstek Audio USB-DACのおすすめポイント3つ
- リーズナブルな価格
- 光デジタル出力対応
- ノイズを抑えた設計法
Signstek Audio USB-DACと評価・評判
ノイズと価格の両方を抑えたい方向けのUSB-DAC
Signstek Audio USB-DACは、リーズナブルな価格で購入できるUSB-DACです。
光デジタル出力に対応しているため、より高音質な転送方法でスピーカーなどに接続して音楽を再生できます。
また、ノイズを抑えた設計法で作られています。
そのため、安い価格でノイズの無いクリアな音声を実現できます。
価格は抑えてもノイズを増やしたくない方におすすめのUSB-DACです。
FX-AUDIO- FX-01J TYPE-B
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「FX-AUDIO- FX-01J TYPE-B」です。
FX-AUDIO- FX-01J TYPE-Bの仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 96kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | バスパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック |
FX-AUDIO- FX-01J TYPE-Bのおすすめポイント3つ
- バスパワー対応かつハイレゾ対応
- 高音質技術を取り入れ数値以上の高音質に
- 音の歪みを軽減できる
FX-AUDIO- FX-01J TYPE-Bと評価・評判
総合的な音質を安く手に入れたい場合におすすめUSB-DAC
FX-AUDIO- FX-01J TYPE-Bは、音質の指標である数値こそ96kHz/24bitとハイレゾ対応製品の中でも高くありません。
しかし、FX-AUDIO- FX-01J TYPE-Bは独自の音質強化技術を採用しているため、同じ数値のUSB-DACより良い音を出せます。
また、音の歪みも音質強化技術によって軽減されているため、ノイズや歪みが気になる方におすすめのUSB-DACです。
FOSTEX HP-A4
次に紹介するおすすめのUSB-DACは、「FOSTEX HP-A4」です。
FOSTEX HP-A4の仕様・製品情報
対応サンプリングレート | 192kHz |
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対応ビット数 | 24bit |
給電方式 | バスパワー |
出力端子 | 3.5mmステレオジャック、光デジタル出力 |
FOSTEX HP-A4のおすすめポイント3つ
- バスパワー対応の中では最高クラスの音質
- LRに分離した出力など、出力が豊富
- アンプとしても使える
FOSTEX HP-A4と評価・評判
高音質を手に入れつつ配線に気を使う人におすすめのUSB-DAC
FOSTEX HP-A4は、コンパクトでかつUSBバスパワーで駆動するため、配線やデスクの配置がしやすい点が魅力です。
その上で192kHz/24bitの高音質を実現しているため、PCにUSBで接続するだけで気軽に高音質を楽しめます。
またヘッドホンアンプとしても使えるため、用途が幅広いです。
そのため、USB-DAC一台で多くのことをしたい方におすすめのUSB-DACです。
まとめ
おすすめののUSB-DAC10選を、様々な選び方で紹介しました。
USB-DACは、デジタルデバイスで音楽を聴く上でとても便利です。価格や求める音質を相談しつつ、用途に合ったUSB-DACを手に入れることでより音楽を楽しみましょう。
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