CPUクーラー人気おすすめ9選|PCの性能UP

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CPUクーラーの性能が足りていれば、常にCPU温度が一定に保たれていて最大のパフォーマンスを出せます。夏場にPCの速度が遅くなりがちと実感しているならば、最後にCPUクーラーを掃除した時期がいつか思い出してみましょう。

PCに必要とされている安定性と性能維持のためには、定期的なメンテナンスに加えて性能を最大限に引き出せるCPU冷却性能が必要です。では、手持ちのPCに搭載されたCPUにとってどのようなCPUクーラーが適しているのか、見分け方と仕組みについて解説します。

cpuクーラーとは?

CPUクーラーとは、金属製のヒートシンクと冷却ファンにより構成されたCPUから発生する熱を効率よく逃がすための冷却装置です。

CPUから発生する熱量を上回る性能が求められていて、金属部分には熱伝導性・冷却ファン部分には排熱能力が重視されます。

CPUには熱暴走を起こさないように安全装置が付いているので、CPUクーラーの性能が不足していると周波数を下げて動作速度を遅くして熱暴走を回避します。

ゲームプレイ中や夏場にPCが遅いと感じているならば、CPUクーラーを見直してみることがおすすめです。

cpuクーラーの種類

cpuクーラーの種類を3つ解説します。

cpuクーラーの種類3つ
  • トップフロー型
  • サイドフロー型
  • 水冷型

トップフロー型

CPUとマザーボードの両方を冷却可能なトップフロー型は、下向きと呼ばれる上からヒートシンクに風を当てて冷却します。

例外的に上向きと呼ばれる吸い出し方式もありますが、前面吸気・背面排気という一般的なPCケースの給排気ファン計上では下向きが効率的です。

サイドフロー型

マザーボードに対して垂直にCPUファンが搭載されているサイドフロー型は、PCケース内のエアフローを妨げません。

ヒートシンクサイズが大きく大口径ファンを採用しやすい反面、PCケース幅が狭い機種では搭載不可能です。

水冷型

最も冷却性能が高い水冷型は、ヒートシンク内部を冷却液が循環して外部のラジエーターにて冷却する方法です。

CPUの排熱を奪う部分と排熱を行うラジエーター部分を離してCPU周りのスペースに依存しない大規模ラジエーターを搭載できる点が魅力です。

主にゲーミングPCなどの高負荷と消費電力が大きなCPUを搭載したPCに採用されています。

CPUクーラーのおすすめメーカー一覧

CPUクーラーのおすすめメーカー3つと特徴や評価を解説します。

CPUクーラーのおすすめメーカー3つ
  • サイズ(SCYTHE)
  • クーラーマスター(Cooler Master)
  • エヌジーエックスティー(NZXT)

サイズ(SCYTHE)

忍者シリーズに代表されるサイドフロー型のCPUクーラーを多数販売しています。

メモリとのクリアランスを意識しつつ、各CPUソケット別に適した設計を実現。

複数のヒートパイプとCPUクーラーでは珍しい複数のCPUファンを同時に搭載したエアフロー管理型のCPUクーラーがあります。

クーラーマスター(Cooler Master)

CPUメーカーのリテールCPUファンに採用されるほど、多種多様な製品を開発しています。

トップフロー型とサイドフロー型の両方をラインナップしていて、中でもハイエンドシリーズでは冷却性能重視のモデルが多いです。

また、64コア搭載CPUのAMD Ryzen Threadripperパートナーシップシリーズもあります。

エヌジーエックスティー(NZXT)

水冷CPUクーラーとして知られるKrakenシリーズにより、水冷を身近な存在としています。

LEDを使ったライトアップ製品と水冷CPUクーラーという2つの方向性により、デザイン性と冷却性能のバランスを取った製品が多いです。

CPUクーラーの選び方

CPUクーラーの選び方を以下の3つのポイントから解説します。

CPUクーラーの選び方3つ
  • 種類で選ぶ
  • 冷却性能で選ぶ
  • 静音性をチェック

種類で選ぶ

水冷と空冷のどちらを採用するのか最初に選ぶ必要があります。

空冷ならば更にトップフロー型とサイドフロー型のどちらが適しているのか、マザーボード周辺のクリアランスとPCケースサイズから選択。

PCケース内のエアフローを考えて最終的に採用するCPUクーラーの種類を決定する流れです。

水冷を採用したとしても、ラジエーター部分を設置するスペースと排熱を考えなければなりません。

冷却性能で選ぶ

搭載するCPUの発熱量に対して冷却性能が十分に足りているのかという点で選びます。

水冷が最も冷却性能が高く、空冷はヒートシンクの材質とサイズ・風量次第です。

また、オーバークロックやターボ機能を使用する時間が長いほど冷却性能が重視されるので、搭載するCPU温度を何度以下に抑えたいかという希望を考慮します。

CPUクーラー単体だけでなく、PCケース内温度まで気を使う必要があります。

静音性をチェック

PCから発生する音が気になるならば、静音性をCPUクーラー選びに取り入れる必要があります。

CPUクーラーは水冷と空冷どちらであっても最終的に冷却ファンによりPCケースから排熱しなければなりません。

CPUクーラーはCPUファンの内径が小さいほど高音になりやすく、回転数が速ければ騒音が大きくなります。

映画鑑賞や音楽編集といった静音性が気になる用途でPCを使うなら、PC内で騒音が出やすいCPUクーラーの静音性をチェックしなければなりません。

CPUクーラーのおすすめ9選

CPUクーラーのおすすめ9選を紹介します。

MasterLiquid Lite 120

最初に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「MasterLiquid Lite 120」です。


MasterLiquid Lite 120の仕様・製品情報

冷却タイプ 水冷式
ファンサイズ 120×120×25mm
ファン回転数 650~2000rpm(±10%)
ノイズレベル 6~30dB
MTTF(平均故障間隔) 160,000 時間

MasterLiquid Lite 120のおすすめポイント3つ

  • IntelとAMDの両システムに対応
  • 超微細マイクロチャンネルにより小型ヘッドでも熱伝導性が良い
  • デュアルチャンバー構造により水冷式でも高寿命

MasterLiquid Lite 120のレビューと評価・評判

簡易水冷方式によるCPUクーラーを初めて試してみたい人に適している

Cooler Master製のMasterLiquid Lite 120は、簡易水冷方式を採用したIntelとAMDのソケットタイプ両方に対応しています。

水冷式の多くはIntelまたはAMDどちらかしか対応していませんが、両対応となっているからこそ1台あればシステム変更があっても安心です。

また、ポンプ寿命70,000時間という高耐久性は、デュアルチャンバー構造により熱でポンプが劣化しづらくなるように工夫されています。

小型ヘッドにありがちな熱伝導率の低さは、銅製の小型ヘッドに超微細マイクロチャネルを採用することで単位体積あたりの表面積を6倍に広げています。

内部の冷却液が触れる面積が多いために小型ヘッドであっても素早く熱移動を行えるわけです。

今までCPUソケット周りにスペースが少なく水冷式を諦めていた人であっても、MasterLiquid Lite 120ならば水冷化できます。

サイズ 虎徹 MarkⅡ

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「虎徹 MarkⅡ」です。


虎徹 MarkⅡの仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式サイドフロー型
ファンサイズ 120×120×厚さ27mm
ファン回転数 300~1,200rpm
ノイズレベル 4.0~24.9dB
MTTF(平均故障間隔) 120,000時間

虎徹 MarkⅡのおすすめポイント3つ

  • 多重エアフロー透過構造
  • ナロータイプフィンとオフセットによ干渉回避
  • 新型スプリングスクリュー

虎徹 MarkⅡのレビューと評価・評判

高性能CPUクーラーを使いたくてもビデオカードとの干渉が原因で諦めていた人に適している

TDP105WクラスのCPUを搭載するPCでは、排熱が十分に追いついているのか気になる所です。

CPUから発する熱を多重エアフロー透過構造により効率よく吸収してPCケース内のエアフローに乗せることができます。

今までビデオカードやメモリと干渉するために大型のCPUクーラー取り付けを諦めていた人にとって、虎徹 MarkⅡならば実現可能です。

取り付けに際しても全モデルからの改良点として、新型スプリングスクリューにより回すだけで適切な締め具合にできるからこそ片寄った締め付けになりません。

大型のCPUクーラー取り付けに慣れていない人でも扱いやすいと考えられます。

サイズ 風魔 弐

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「風魔 弐」です。


風魔 弐の仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式サイドフロー型
ファンサイズ 120 × 120 × 厚さ15 mm/25mm
ファン回転数 300~1,200rpm
ノイズレベル 4.0 ~ 24.9 dB
MTTF(平均故障間隔) 非公開

風魔 弐のおすすめポイント3つ

  • ツインタワー設計による熱移動の効率化
  • KAZE FLEX 120mm PWMファンを2つ搭載した2重反転方式
  • ワイドレンジRPM設計による高い冷却性能

風魔 弐のレビューと評価・評判

ツインタワーフィンと2重反転方式により限られたスペースで放熱効率をアップ

PCケース内のCPUクーラー設置スペースに限りがある中で風魔 弐ならば最大限の放熱性能を誇ります。

ツインタワーフィンによりCPUからの熱をヒートパイプで移動し、2つのファンで一気に冷却する仕組みです。

2つのファンがフロントは反時計回り、真ん中のファンが時計回りに動くことから別の方向へ排熱が行われます。

今まで大型CPUクーラーを諦めていた人にとって、オーバークロックに耐えられる高性能CPUクーラーとして風魔 弐は重宝されています。

NZXT KRAKEN Z73

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「KRAKEN Z73」です。


KRAKEN Z73の仕様・製品情報

冷却タイプ 水冷式
ファンサイズ Aer P120 PWMファン120mmサイズ×3連
ファン回転数 500~2,000rpm
ノイズレベル 21~36dB
MTTF(平均故障間隔) 非公表

KRAKEN Z73のおすすめポイント3つ

  • Aer P120 PWMファンを3連搭載した強力なラジエーター
  • 水冷クーラーヘッドに液晶モニターを搭載
  • 統合コントロールソフトCAMで管理しやすい

KRAKEN Z73のレビューと評価・評判

水冷クーラーヘッドに温度表示可能な液晶モニターが付いていてリアルタイムで温度が見える

水冷式のCPUクーラーを使っていると、ゲームプレイ中にどこまで冷却しているか不安になりますが、液晶モニターで常に温度表示が可能です。

PCケースのサイドパネルをスケルトンにして見える位置にPC本体を置けば、冷却性能が発揮されていることを常に確認しやすくなります。

水冷式に挑戦したいけれども冷却不足でCPUが破損したら困るといった水冷式に慣れていない人に向いています。

Cooler Master Wraith Ripper

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「Wraith Ripper」です。


Wraith Ripperの仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式サイドフロー型
ファンサイズ 120x120x25 mm
ファン回転数 0~2,750rpm
ノイズレベル 0~38dB
MTTF(平均故障間隔) 490,000時間

Wraith Ripperのおすすめポイント3つ

  • デュアルタワーヒートシンクで熱を効率的に伝播
  • 7本のヒートパイプによりヒートシンクへの熱伝播を均一化
  • RGBイルミネーションコントロールソフトでPCケースとも合う

Wraith Ripperのレビューと評価・評判

Wraith Ripperは、TDPが180W~250Wに到達する最大32コアの第2世代Ryzen Threadripperに対応する高性能空冷式サイドフロー型CPUクーラーです。

AMD公式のCPUクーラーとして採用されるほど7本のヒートパイプによる効率的な冷却は、ホットスポットを作り出して一気に冷却する方法が採用されています。

平均故障間隔490,000時間という驚異の安定性を重視して作られているので、冷却性能を重視するなら選択肢に入れやすいです。

Cooler Master MasterAir G200P

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「MasterAir G200P」です。


MasterAir G200Pの仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式トップフロー型
ファンサイズ 92x92x15.4mm
ファン回転数 800~2,600rpm
ノイズレベル 6~28dB
MTTF(平均故障間隔) 40,000時間

MasterAir G200Pのおすすめポイント3つ

  • 高さ39.4mmのロープロファイル設計
  • 2本のC字型ヒートパイプによる効率的な熱伝播性
  • RGB LEDコントローラー付属

MasterAir G200Pのレビューと評価・評判

省スペースPCであっても放熱性と遊び心のバランスを取りたい人におすすめ

マイクロタワーやスリムPCであってもRGB LEDを使ったCPUクーラーを導入したい時にMasterAir G200Pは重宝します。

僅か39.4mmという全体高にも関わらず、2本のC字型ヒートパイプによりヒートシンク全体温度を素早く均一化。

ヒートシンクとファンのバランスにより効率的に排熱を実施しつつ、CPU温度を下げつつRGB LEDによるイルミネーションも楽しめます。

Cooler Master MasterAir MA621P

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「MasterAir MA621P」です。


MasterAir MA621Pの仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式サイドフロー型
ファンサイズ 120x120x25 mm
ファン回転数 600~1,800rpm
ノイズレベル 最大31dB
MTTF(平均故障間隔) 160,000時間

MasterAir MA621Pのおすすめポイント3つ

  • 冷却ファンを1基増設してトリプルファン仕様に変更可能
  • TR4-SP3ソケット専用に設計
  • 銅製CDC 2.0ヒートパイプ6本とアルミフィンのハイブリッド仕様

MasterAir MA621Pのレビューと評価・評判

AMD Ryzen Threadripper専用に設計された安定性重視の高耐久性モデル

AMD Ryzen Threadripperのハイパフォーマンスを活かすために求められる冷却性能と安定性重視の専用設計モデルです。

最大280WのTDPに到達する多コア構造のCPUから出る熱を6本の銅製ヒートパイブでツインタワーアルミフィンへ熱移動させます。

ヘリコプターにヒントを得た2つのファンにより、一気に排熱を促すことで常に高いCPUファン性能を示します。

過酷な環境で使う場合に備えて、CPUファンを一基外部増設可能な設計とすることで高い安定性を保つ仕組みです。

Cooler Master Hyper 212 LED Turbo White Edition

次に紹介するおすすめのCPUクーラーは、「Hyper 212 LED Turbo White Edition」です。


Hyper 212 LED Turbo White Editionの仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式サイドフロー型
ファンサイズ 120x120x25 mm
ファン回転数 600~1,600rpm
ノイズレベル 9~31dB
MTTF(平均故障間隔) 非公表

Hyper 212 LED Turbo White Editionのおすすめポイント3つ

  • ダイレクトコンタクトヒートパイプ4本による台座からの直接熱移動
  • デュアルXtraFlo PWMファン
  • 高精度ヒートシンク

Hyper 212 LED Turbo White Editionのレビューと評価・評判

1度でも素早く排熱を行いたいTDPが高めのマルチコアCPUに適した性能重視モデル

CPUと直接接する台座部分からの熱移動を効率化したHyper 212 LED Turbo White Editionは、排熱性能を求める利用者から支持されています。

4本の銅製ヒートパイプが台座に埋め込まれているからこそ、アルミフィンへの熱伝導率を高い状態で維持可能です。

デュアルXtraFlo PWMファンにより細かく制御されたエアフローにより、高精度アルミフィンを通った空気が素早く排熱を促します。

サイズ BIG SHURIKEN3

次に紹介するおすすめCPUクーラーは、「BIG SHURIKEN3」です。


BIG SHURIKEN3の仕様・製品情報

冷却タイプ 空冷式トップフロー型
ファンサイズ 120×120×厚さ17mm
ファン回転数 300~1,800rpm
ノイズレベル 4.0~24.9dB
MTTF(平均故障間隔) 非公表

BIG SHURIKEN3のおすすめポイント3つ

  • 6mm径ヒートパイプを5本採用
  • トップフロー型にも関わらず120mm径ファンを採用
  • 周囲のVRMも同時に冷却可能な設計

BIG SHURIKEN3のレビューと評価・評判

トップフロー型で大口径ファンを採用したVRM冷却が可能な高効率CPUクーラーが欲しい人に適しています

マザーボード上のVRM冷却が気になる人に適したトップフロー型を採用したBIG SHURIKEN3は、25mm厚ファンへの換装にも対応した汎用性の高さが評判です。

ベースからヒートパイプを使って熱移動しつつ、CPU周りの干渉を防ぐアルミフィン形状によりトップフロー型ながら大口径ファンを搭載。

トップフロー型ならではのエアフローにより、マザーボードに配置されたVRMにこもりがちな熱も処理可能です。

69mm厚の省スペース設計により、スリムPCやITX設計のPCで排熱を重視したい人にも人気です。

おすすめのCPUクーラーのまとめ

PCに搭載するCPUクーラーは、必要な排熱性能だけでなく設置スペースと発生する騒音を総合的に考えて選ぶ必要があります。水冷式・トップフロー型・サイドフロー型のうちどの方式が適しているのか、PCケース内のエアフローと設置スペースから選択すれば適切なタイプを選びやすいです。

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