密閉型、開放型、オンイヤー型、ネックバンド型などのメガネとの相性に関わる、ヘッドホンの形状の部分はもちろん、値段や音質、重さ、遮音性、メンテナンス、付属品など単純にヘッドホンとしての性能、機能も交えて比較しています。
手軽に試せる安価モデル、長年愛される定番モデル、最上級の音質と付け心地を誇る高級モデル、ゲーミングヘッドセットなど幅広く紹介します。
軽いヘッドホンをお探しの方は以下の記事もチェック!
目次
メガネとヘッドホンの相性が悪い理由
メガネをかけている人がヘッドホンを使うと痛くなる原因として最も多いのは、メガネのフレームがヘッドホンによって圧迫されることです。
そもそも、耳は軟骨でできているため刺激には強くありません。
その繊細な耳にヘッドホンの重さと締め付けの力が、細いメガネフレームを通してかけられているので痛いのは当然ともいえます。
メガネをかけている人は、ヘッドホンの音質以外にもサイズや重さ、形なども考えて、ヘッドホンを購入しなければなりません。
メガネをしながらでも痛くならないヘッドホンの選び方
メガネをしながらでも痛くならないヘッドホンの選び方を以下の4つのポイントから解説します。
- ヘッドホンのタイプで選ぶ|おすすめは開放型
- ヘッドホンの形状で選ぶ
- イヤーパッドが柔らかいものを選ぶ
- 締め付けが弱いヘッドホンで選ぶ
ヘッドホンのタイプで選ぶ|おすすめは開放型
ヘッドホンには「密閉型」と「開放型」の二つのタイプがあります。
開放型は密閉型に比べ、頭を締め付ける力が弱くイヤーパッドに隙間があるので、耳への負担が少ないです。
また、軽量でもあります。
開放型は軽量かつ蒸れにくいので長時間の使用に向いています。
音質は、音がこもらず高音の伸びがいいので、自然でクリアな音を楽しむことができます。
注意すべきなのが遮音性が低いので、周りの音がかなり聞こえてしまいます。
音漏れもしやすいので、場所によっては音量を上げることができず、しっかりとヘッドホンの音を楽しむことができません。
ヘッドホンの形状で選ぶ
それでも、密閉型で重低音を楽しみたいという方もいると思います。
そんな方におすすめなのが「オンイヤー型」や「ネックバンド型」と呼ばれるヘッドホンの形状を使うことです。
オンイヤー型は耳に乗せるような形状のヘッドホンです。一般的なヘッドホンに比べて軽くて圧迫感も少ないのが特徴です。
メガネと一緒に使うと違和感を感じる方もいるようなので、自然な付け心地はあまり期待できないかもしれません。
ネックバンド型は頭ではなく首にかける形状のヘッドホンです。
形状のイメージは「首にかけるワイヤレスイヤホンのヘッドホン版」という感じです。
ヘッドホンバンドが首の後ろにあるので、耳にかけているメガネのフレームに干渉しにくいのが特徴です。
つけた時、安定感があるので運動時などにも向いています。
一般的な耳全体を覆う形状のオーバーヘッド型は種類が多いのでメガネでも使いやすい工夫がなされたものも多くあります。
イヤーパッドが柔らかいものを選ぶ
あまりお金をかけずに耳の痛みを解消したい方はイヤーパッドを交換するだけでも、痛みを抑えることができます。
痛みのないイヤーパッドを探すときに重要なのが大きさと柔らかさです。
大きさは自分の耳にあわせて、耳だけを覆うようなサイズのイヤーパッドを買うのがおすすめです。
イヤーパッドは柔らかすぎると、メガネのフレームが食い込みすぎて痛くなることもあるので、柔らかいイヤーパッドを買うときは厚さにも注意してください。
締め付けが弱いヘッドホンで選ぶ
締め付けの強さもメガネの痛みで重要な要素です。
しかし、締め付けは弱すぎると耳との間に隙間ができて、音漏れが発生したり、ヘッドホンがずれたりするので注意が必要です。
ただ締め付けが弱いものではなく、柔軟性が高いヘッドホンを使うと、圧迫感なく耳にフィットするのでおすすめです。
ヘッドバンドの長さの調整機能があるかもチェックしておきましょう。
メガネをしていても痛くないヘッドホンおすすめ10選
メガネをしていても痛くないヘッドホンおすすめ10選を紹介します。
KOSS PORTAPRO
最初に紹介するおすすめのヘッドホンは、「KOSS PORTAPRO」です。
KOSS PORTAPROの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 開放型 |
---|---|
形状 | オンイヤー型 |
重さ | 60g |
接続方法 | 有線(3.5㎜ステレオミニプラグ) |
KOSS PORTAPROのおすすめポイント3つ
- 発売から30年以上愛されているヘッドホン
- 長時間使用しても疲れにくい
- キャリングケース付属ですっきり持ち運ぶことが可能
KOSS-PORTAPROのレビューと評価・評判
長年メガネユーザーに愛されている、開放型ヘッドホン
メガネの痛みで悩んでいる方に、まずおすすめしたいのがKOSS PORTAPROです。
KOSS PORTAPROは1984年の発売からメガネユーザーを中心に今なお人気が衰えていない、開放型ヘッドホンの定番モデルです。
本体重量がかなり軽く、メガネのフレームがヘッドホンに当たりにくい形状をしています。
そのため、メガネをかけて長時間使用しても首や耳に負荷がかかりません。
伸びるような高音によるクリアな音質で、周りの音も聞こえるので、音楽だけに集中するよりも、ステレオのように生活になじむように音楽を楽しめます。
かなり音漏れがするので、外ではなく家で使うのがおすすめです。
ALTENG ワイヤレスヘッドホン
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「ALTENG ワイヤレスヘッドホン」です。
ALTENG ワイヤレスヘッドホンの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 密閉型 |
---|---|
形状 | オーバーイヤー型 |
重さ | 700g |
接続方法 | ワイヤレス |
ALTENG ワイヤレスヘッドホンのおすすめポイント3つ
- オンイヤーヘッドホンのなかでもかなり安価
- ノイズキャンセリング機能付き
- 置くだけ充電可能
ALTENG ワイヤレスヘッドホンのレビューと評価・評判
高いコスパと音質をもつ、オーバーイヤー型ヘッドホン
オーバーイヤー型のヘッドホンを試してみたいという方におすすめなのがALTENG ワイヤレスヘッドホンです。
また、はじめてのヘッドホンとしてもおすすめです。
低遅延かつ、5種類のオーディオモードが楽しめます。通常、低音、音声、高音、低音+高音モードを簡単に切り替えることができます。
総合的にみると、音質にこだわりがある人以外には十分楽しめる性能があります。
また、片耳ずつ音量設定ができるので、左右で聴力に差がある人にもおすすめです。
音質やサイズ感の好き嫌いが分かれますが、とにかく安いので一度買ってみる価値はあると思います。
audio-technica ATH-AD700X
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「audio-technica ATH-AD700X」です。
audio-technica ATH-AD700Xの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 開放型 |
---|---|
形状 | オーバーヘッド型 |
重さ | 265g |
接続方法 | 有線(6.3㎜標準プラグ、3.5㎜ミニプラグ) |
audio-technica ATH-AD700Xのおすすめポイント3つ
- つけたときに圧迫感を感じない
- メガネをかけていても、イヤーパッドのフィット感が抜群
- 美しい音を響かせる、53㎜の大型ドライバー
audio-technica ATH-AD700Xのレビューと評価・評判
メガネがあっても変わらない、フィット感と音の表現力
メガネの痛みに本気で悩んでいる方や、音質にもこだわりたいという方におすすめなのがaudio-technica ATH-AD700Xです。
頭への締め付けがかなり抑えられており、耳への圧迫感がなくなっています。
イヤーパッドも立体的にフィットするので、メガネをかけていても装着感が変わりません。
そのため、しっかりと装着感と軽い装着感を両立しています。
この装着感により、53㎜ドライバーのクリアで美しい音をしっかりと耳元で響かせてくれます。
安い買い物とはいえませんが、それだけの価値は必ずあるヘッドホンです。
下位モデルの「AD500X」や上位モデルの「AD900X」もチェックしてみてください。
サンワサプライ MM-HP207N
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「サンワサプライ MM-HP207N」です。
サンワサプライ MM-HP207Nの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 開放型 |
---|---|
形状 | ネックバンド型 |
重さ | 53g |
接続方法 | 有線(3.5㎜ステレオミニプラグ) |
サンワサプライ MM-HP207Nのおすすめポイント3つ
- お手頃価格のネックバンド型ヘッドホン
- 53gという軽さで疲れにくい
- イヤーパッドは取り外して洗浄できる
サンワサプライ MM-HP207Nのレビューと評価・評判
激安な疲れにくいネックバンド型ヘッドホン
今回紹介する中で一番安いヘッドホンで(2023年1月現在)、めずらしいネックバンド型ヘッドホンです。
とにかくお金をかけたくない方や、ネックバンド型ヘッドホンを試してみたい方におすすめです。
イヤーパッドを簡単に洗うことができるので衛生面を気にする方にもおすすめです。
本体重量がたったの53gしかなく、装着感も少ないのでつけていて疲れるということはないでしょう。
見た目は安っぽいですが、音質も値段の割には高く、音量もしっかりとでます。
劣化は早いですが、価格が安いので買い替えて使い続けることができます。
KOSS SPORTAPRO
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「KOSS SPORTAPRO」です。
KOSS SPORTAPROの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 開放型 |
---|---|
形状 | オーバーヘッド型、ネックバンド型 |
重さ | 62g |
接続方法 | 有線(3.5㎜ミニプラグ、6.4㎜標準プラグ) |
KOSS SPORTAPROのおすすめポイント3つ
- オーバーヘッド型としてもネックバンド型としても使える
- 周りの音が聞きながら音楽にも集中できる絶妙な開放感
- 調整幅が大きく、自分に合った圧迫感とフィット感を見つけられる。
KOSS SPORTAPROのレビューと評価・評判
音楽と周囲の音とのバランスがとれた、オーバーヘッドとネックバンドの兼用ヘッドホン
開放型の音漏れや音のヌケが気になる方におすすめなのがKOSS SPORTAPROです。
音質のバランスがよく開放型の伸びのある中高音に、低音の響きが加わったような音をしています。
ネックバンド型として使うと装着感が安定するので、ジョギングなどの運動の時はネックバンド型にするのがおすすめです。
オバーヘッド型として使うと音漏れがかなり抑えられ、少し周囲の音も聞こえるのでほどよく音楽に集中できます。
開放感のある付け心地は残っており、締め付ける力もソフトなので昼寝などでも使用できます。
SONY MDR-IF245RK
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「SONY MDR-IF245RK」です。
SONY MDR-IF245RKの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 開放型 |
---|---|
形状 | オンイヤー型 |
重さ | 200g |
接続方法 | 無線(赤外線) |
SONY MDR-IF245RKのおすすめポイント3つ
- 赤外線による、安定したワイヤレス接続
- トランスミッターにおくだけで簡単に充電
- 無線接続にしては値段が安い
SONY MDR-IF245RKのレビューと評価・評判
高コスパなめずらしいワイヤレス開放型ヘッドホン
テレビやパソコンで高い音質をコードレスで楽しみたい方におすすめなのがSONY MDR-IF245RKです。
無線接続の開放型、オンイヤー型ヘッドホンでBluetoothではなく、赤外線で接続します。
赤外線のメリットとして、通信距離が長く、約8mくらいなら安定して接続できます。
通信が安定しているので、Bluetoothに比べ接続したときのトラブルも少ないです。
デメリットとしてはスマホなどの小型機器に使えないことです。
音質は値段相応で、低音も中高音もクリアで聞きやすいです。
付属のトランスミッターに置くことで充電でき、最大28時間使用することができます。
Bose QuietComfort 35 wireless headphones II
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「Bose QuietComfort 35 wireless headphones II」です。
Bose QuietComfort 35 wireless headphones IIの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 密閉型 |
---|---|
形状 | オーバーイヤー型 |
重さ | 234g |
接続方法 | 無線(Bluetooth) |
Bose QuietComfort 35 wireless headphones IIのおすすめポイント3つ
- ヘッドバンドが柔らかく、つけていないような装着感
- 業界最強レベルのノイズキャンセリング機能
- 多くの音声アシスタントに対応
Bose QuietComfort 35 wireless headphones IIのレビューと評価・評判
最上級の装着感とノイズキャンセリングでメガネをかけながら音楽に集中
メガネをかけながら、周りの音を気にすることなく音楽を楽しみたい方におすすめなのがBose QuietComfort 35 wireless headphones IIです。
ヘッドバンドが柔軟で圧迫感が少なく、イヤーパッドが厚いためつけていないような装着感があります。
イヤーパッドは蒸れにくい素材でできており、密閉型ですが長時間連続で使うことができます。
業界最強レベルのノイズキャンセリング機能は、違和感なく周りの騒音だけをカットしてくれます。
重低音はしっかりと、中高音は伸びるように響いてくれるので、臨場感とクリアな感じが両立した心地よい音質です。
BOSEアプリをいれることでノイズキャンセリングレベルの調整や音楽の共有などを行うことができます。
最大20時間の連続再生が可能で、急速充電にも対応しています。
HyperX cloudⅡ
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「HyperX cloudⅡ」です。
HyperX cloudⅡの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 密閉型 |
---|---|
形状 | オーバーイヤー型 |
重さ | 277g |
接続方法 | 3.5㎜ステレオミニプラグ |
HyperX cloudⅡのおすすめポイント3つ
- 柔らかいイヤーパッドでゲームに集中
- 7.1バーチャルサラウンド対応で奥行きと臨場感のある音質
- USBコントロールボックスで音量などを簡単に調整
HyperX cloudⅡのレビューと評価・評判
メガネユーザーにも優しい、定番ゲーミングヘッドセット
メガネをかけたままゲームをする方におすすめなのが、HyperX cloudⅡです。
10,000円以下の価格帯のヘッドホンの中では性能でも機能でもかなり上を行っています。
7.1バーチャルサラウンドによる奥行きと臨場感のある音で、ゲーム内の足跡や銃声などの距離感がつかみやすく、いち早く音に反応しやすいです。
さまざまな用途で使える音質で、ゲーム用の低音はもちろん、中高音もかなり響いてくれます。
USBで接続できるオーディオコントロールで、サラウンド機能の設定や、オーディオとマイクの音量バランスを簡単に調整することができます。
ゲーミングヘッドホンなので締め付けは強いですが、イヤーパッドが柔らかいためメガネと一緒に使用することができます。
Razer Kraken
次に紹介するおすすめのヘッドホンは、「Razer Kraken」です。
Razer Krakenの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 密閉型 |
---|---|
形状 | オーバーヘッド型 |
重さ | 322g |
接続方法 | 3.5㎜ステレオミニプラグ |
Razer Krakenのおすすめポイント3つ
- メガネ使用を考えて作られたイヤーパッド形状
- 冷却ジェルが入ったイヤーパッドで蓄熱を抑え長時間の使用を可能に
- かなりクリアな音質で音が聞き取りやすい。
Razer Krakenのレビューと評価・評判
メガネで長時間ゲームを楽しめるゲーミングヘッドセット
メガネをかけたまま長時間ゲームをしたい方におすすめなのが、Razer Krakenです。
イヤーパッドに溝があり、そこにメガネのフレームをいれることで、メガネの圧迫感を軽減してくれます。
イヤーパッドには冷却ジェルが注入されているため、密閉型の音の響きと遮音性を残して、蒸れて長時間使えないという問題を解決しています。
ゲームの音が聞き取りやすいように、かなりクリアではっきりとした音質をしていますが、日常生活で違和感を感じる程度ではありません。
ゲーミングヘッドセットで長時間ゲームをしたい人はこのRazer Kraken、高い音質を楽しみたい人はさきほど紹介したHyperX cloudⅡがおすすめです。
AfterShokz Aeropex
最後に紹介するおすすめのヘッドホンは、「AfterShokz Aeropex」です。
AfterShokz Aeropexの仕様・製品情報
ヘッドホンタイプ | 骨伝導型 |
---|---|
形状 | 骨伝導型 |
重さ | 26g |
接続方法 | 無線(Bluetooth5.0) |
AfterShokz Aeropexのおすすめポイント3つ
- めずらしい骨伝導ヘッドホン
- 直接、耳に干渉しない新しい付け心地
- イヤホン並みの軽さ26g
AfterShokz Aeropexのレビューと評価・評判
つけたことを忘れる骨伝導ヘッドホン
痛くならないヘッドホンとして最近になって登場したものがこのAfterShokz Aeropexをはじめとした骨伝導ヘッドホンです。
骨伝導ヘッドホンは耳をふさぐデザインではないのでメガネのフレームに干渉しません。
さらに、耳がふさがっていないので周りの音をかなり聞くことができます。
このAfterShokz Aeropexは、重低音が弱めですが、中高音は他ヘッドホンと大差がないレベルです。
さらに、骨伝導ヘッドホンの弱点である音の聞こえ方の違和感がかなり改善されており、音質を保ったまま振動を抑えることで耳から聞こえたような自然な聞こえ方になっています。
この自然な聞こえ方に加え、重量も26gと超軽量なので、つけたことを忘れるほどなじんでくれます。
2時間の充電で約8時間使うことができ、防水防塵性能IP67で汗のでる運動やシャワーなどでも使うことができます。
合わせて読みたい!
メガネをしていても痛くないヘッドホンのまとめ
メガネとヘッドホンの相性はたしかによくありません。
しかし、メガネユーザーでも快適に使えるさまざまなモデルのヘッドホンが販売されています。
メガネを使っているからとヘッドホンをあきらめたり、ヘッドホンを選ぶときの選択肢を少なくせず、自分の環境や求めることに合ったヘッドホンを見つけてください。
コメントを残す