Wi-Fi中継機とは、簡単に言うとWi-Fiの電波範囲を広くするための機器です。親機のWi-Fiルーターと端末の中間に設置することで、ルーター単体では電波が届かない場所まで電波を届けられます。自宅の電波状況があまり良くないときや、家の構造上ルーターと端末の距離が遠いときなどに利用します。
といっても、使ったことがない人にはイメージしにくいかもしれません。そこでこの記事では、おすすめのWi-Fi中継機と、適切な選び方を紹介します。
バッファローなどの人気メーカーについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fi中継機のおすすめメーカー一覧
Wi-Fi中継機のおすすめメーカー3つと特徴や評価を解説します。
- BUFFALO(バッファロー)
- ELECOM(エレコム)
- NEC(日本電気)
BUFFALO(バッファロー)
バッファローは、Wi-Fiルーターや中継機のなかではトップクラスの人気を誇るPC周辺機器メーカーです。製品ラインナップが豊富で、Wi-Fi中継機を選ぶなら一番に名前が挙がるメーカーといっても過言ではないでしょう。国内メーカーのため保証体制も万全です。
ELECOM(エレコム)
エレコムは、キーボードやマウスなど、PC周辺デバイスを幅広く扱うメーカーです。非常にリーズナブルな製品ラインナップが特徴で、初心者におすすめです。品質も決して悪くないため、予算を抑えたいならエレコムが最も無難といえます。
NEC(日本電気)
NECも、上記2メーカーと同様国内の電子機器メーカーです。Wi-Fiルーターや中継機において、価格的にはそこまで安価な製品は多くありませんが、非常に品質が高く、安心して使えます。予算に余裕があるなら一番におすすめしたいメーカーです。
Wi-Fi中継機の選び方
Wi-Fi中継機の選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- >親機と近い規格を選ぶ
- タイプで選ぶ | 直挿し / 据え置き
- 周波数帯で選ぶ | 2.4GHz / 5GHz
親機と近い規格を選ぶ
Wi-Fi中継機を選ぶときに最も重要なのが、Wi-Fiの規格です。この規格は、親機の規格に近いものを選ぶ必要があります。
例えば、IEEE802.11ac(Wi-Fi 5)とIEEE802.11bでは前者の方が新しい規格で通信速度も高速ですが、中継機の性能が古いIEEE802.11bでは電波状況が良くならず、無駄になる可能性があります。
よって、Wi-Fi中継機を購入する前に、必ず親機の通信規格を確認しておきましょう。
電源方式で選ぶ
Wi-Fi中継機の電源方式には主に2種類あり、
- コンセント直挿しタイプ
- 据え置きタイプ
の2つに大別できます。
自宅の環境によって適切なものを選ぶ必要があります。
コンセント直挿しタイプはその名のとおりコンセントに直接挿して使用します。スペースを取る必要がないため非常に便利ですが、製品サイズによっては別デバイスのコンセントに干渉しがちなため、別途コンセントが必要になることも。
一方で据え置きタイプは、コンセントの場所を選ばないためより便利ですが、若干価格が高めなのがネックです。
周波数帯で選ぶ | 2.4GHz / 5GHz
Wi-Fiの周波数帯には、
- 2.4GHz
- 5GHz
の2種類あります。
2.4GHzは、さまざまな家電や電子機器が利用する周波数帯のため、他の機器と電波干渉し、通信速度が遅くなる可能性があります。しかし、障害物に強いため、電波が届く範囲が広いのがメリットです。
5GHzは、Wi-Fi専用の電波のため、他の電子機器と電波干渉することがありません。よって、安定して高速通信が可能です。ただし、障害物に弱いため、設置場所は工夫する必要があります。
Wi-Fi中継機の注目したい機能・性能
Wi-Fi中継機の注目したい機能・性能を3つ解説します。
- デュアルバンド同時接続機能
- WPSボタン
- 有線LANポート
デュアルバンド同時接続機能
先ほども触れましたが、Wi-Fiの周波数帯には、電波が比較的途切れにくい2.4GHzと、通信速度に優れた5GHzの2種類あります。
通常、Wi-Fi機器はこのどちらかの周波数帯を使用して通信するため、通信状況に問題があると速度が落ちてしまいます。
そこで、デュアルバンド同時接続に対応していれば、同時に両方の周波数帯を介して通信するため、通信速度が安定します。
よって、安定した通信速度やより高速な通信を求める人は、デュアルバンド同時接続に対応したモデルを選びましょう。
WPSボタン
WPSボタンがあれば、ボタンひとつで無線LAN接続が簡単に設定できます。あまりWi-Fiに詳しくない初心者でも簡単に親機の設定を引き継げるため、非常におすすめです。
ただし、親機の方もWPSボタンに対応していないと中継機にWPSボタンがあっても設定できないため、購入する前に必ず親機にWPSボタンがあるか確認しましょう。
親機にWPSボタンがあれば、中継機と親機のメーカーが違ったとしても対応可能です。
有線LANポート
有線LANポートがあれば、複数のデバイス(テレビ、ゲーム、パソコンなど)と接続が可能です。親機から距離があるデバイスでもWi-Fiの使用が可能になるため、家族やシェアハウスなどにおすすめです。
また、有線LANポート自体が複数搭載されているWi-Fi中継機もあります。ポートの数が多ければそれだけ接続できる機器が増えるため、複数人で使用する場合や複数のデバイスを無線化したい人はチェックしておきましょう。
Wi-Fi中継機の人気おすすめ10選
Wi-Fi中継機の人気おすすめ10選を紹介します。
TP-Link RE200
TP-Link RE200の仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | あり |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
TP-Link RE200のおすすめポイント3つ
- デュアルバンド対応
- スマートシグナルインジケーター
- コスパ抜群
TP-Link RE200のレビューと評価
TP-Link RE200は、コスパに優れたWi-Fi中継機です。
価格は3,000円以下ながら、デュアルバンド対応で安定した通信が期待できるほか、WPSボタンも対応しているため設定が簡単です。
また、スマートシグナルインジケーターという機能を搭載しており、最適な中継地点をライトで判別できるのが非常に便利。初心者にもおすすめです。
BUFFALO WiFi 無線LAN中継機 WEX-1166DHPS/N
BUFFALO WiFi 無線LAN中継機 WEX-1166DHPS/Nの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | あり |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g |
BUFFALO WiFi 無線LAN中継機 WEX-1166DHPS/Nのおすすめポイント3つ
- コンセント位置に配慮
- LED表示
- ビームフォーミング対応
BUFFALO WiFi 無線LAN中継機 WEX-1166DHPS/Nのレビューと評価
BUFFALO WiFi 無線LAN中継機 WEX-1166DHPS/Nは、便利に使えるWi-Fi中継機です。
コンセント位置が本体上部に配置されているため、他の機器と干渉しにくい設計になっています。
また、電波強度がLED表示でわかるようになっており、設置場所を探すにも便利です。
また、ビームフォーミング機能に対応しており、子機側も対応していれば障害物などがあっても安定した通信が可能です。
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-733DHP/N
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-733DHP/Nの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | なし |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-733DHP/Nのおすすめポイント3つ
- コスパ抜群
- ハイパワー中継
- LEDのオンオフ可能
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-733DHP/Nのレビューと評価
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-733DHP/Nは、コスパ抜群のWi-Fi中継機です。
3,000円以下で安定した通信が可能になるため、非常にコスパに優れています。
また、ハイパワー中継機能で、死角にも電波が届くようになっています。
そのほか、LEDのオンオフが可能なため、夜間に光が気になりません。
エレコム WTC-300HWH
エレコム WTC-300HWHの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | なし |
デュアルバンド同時接続 | なし |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11n/11g/11b |
エレコム WTC-300HWHのおすすめポイント3つ
- WPSボタン対応
- コンセント位置に配慮
- コスパ抜群
エレコム WTC-300HWHのレビューと評価
エレコム WTC-300HWHは、手軽にWi-Fi中継機を使いたい人におすすめです。
WPSボタンに対応しているため、親機も対応していれば設定が簡単にできます。
また、コンセント位置が本体上部にあるため、他の機器を干渉しにくいのも嬉しいポイントです。
ただし、有線LANポートやデュアルバンドには対応しておらず、2.4GHzのみのため、あまり高速通信を重視しない人におすすめです。
エレコム WTC-C1167GC-W
エレコム WTC-C1167GC-Wの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | あり |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
エレコム WTC-C1167GC-Wのおすすめポイント3つ
- ビームフォーミング対応
- MU-MIMO機能
- WPSボタン
エレコム WTC-C1167GC-Wのレビューと評価
エレコム WTC-C1167GC-Wは、安価ながら高性能なWi-Fi中継機です。
ビームフォーミングに対応しているため、対応端末で高速通信が可能なほか、MU-MIMO機能によって、複数の端末が電波干渉なくスムーズに通信できます。
また、WPSボタンにも対応しているため、慣れていない人でも簡単に設定可能です。
NEC Aterm PA-W1200EX
NEC Aterm PA-W1200EXの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | あり |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
NEC Aterm PA-W1200EXのおすすめポイント3つ
- 高速通信
- 専用アプリ対応
- ビームフォーミング対応
NEC Aterm PA-W1200EXのレビューと評価
NEC Aterm PA-W1200EXは、高速通信が可能なハイスペック中継機です。
デュアルバンド対応のため安定して速い通信が可能なほか、ビームフォーミングやMU-MIMO機能で電波干渉の心配も少なくなっています。
また、専用のアプリで電波強度を詳細に確認できるため、通信速度にこだわる人はかなりおすすめの中継機です。
I-O DATA WN-G300EXP
I-O DATA WN-G300EXPの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | なし |
デュアルバンド同時接続 | なし |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11n/11g/11b |
I-O DATA WN-G300EXPのおすすめポイント3つ
- コスパ最強
- コンパクトサイズ
- WPSボタンあり
I-O DATA WN-G300EXPのレビューと評価
I-O DATA WN-G300EXPは、コスパ最強のWi-Fi中継機です。
Amazonで2,000円とかなり格安になっており、Wi-Fi中継機のなかでもトップクラスのコストパフォーマンスです。
また、サイズが他の中継機に比べてかなり小さく、コンセントに挿しても他の機器に干渉しにくいほか、インテリアのデザインなどを邪魔しません。
ただし、周波数帯は2.4GHzのみで、有線LANポートがないため、特定のデバイスに限って安定した通信をしたい人におすすめです。
I-O DATA WN-AC1167EXP
I-O DATA WN-AC1167EXPの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | なし |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
I-O DATA WN-AC1167EXPのおすすめポイント3つ
- 最大867Mbpsで高速
- わかりやすい電波強度ランプ
- WPSボタンあり
I-O DATA WN-AC1167EXPのレビューと評価
I-O DATA WN-AC1167EXPは、通信速度にこだわる人におすすめです。
デュアルバンド接続対応で、最大で867Mbpsの高速通信が可能です。
また、電波強度ランプが3段階でわかりやすく、適切な設置場所を探すのに非常に便利といえます。
また、WPSボタンで簡単に設定できるため、慣れていない人でも安心して使えるでしょう。
TP-Link TL-WA850RE
TP-Link TL-WA850REの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント |
---|---|
有線LANポート | あり |
デュアルバンド同時接続 | なし |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11n/11g/11b |
TP-Link TL-WA850REのおすすめポイント3つ
- コスパ最強
- コンパクトサイズ
- 有線LANポートあり
TP-Link TL-WA850REのレビューと評価
TP-Link TL-WA850REは、コスパ最強なコンパクト中継機です。
なんとAmazonの価格は1,550円で、最安クラスといえます。周波数帯は2.4GHzのみのため、高速通信には不向きですが、有線LANポートがあるため、パソコンの他にテレビやゲーム機を接続したい人にもおすすめです。
また、サイズがかなりコンパクトなため、コンセントに接続しても他の機器に干渉しにくくなっています。
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-1166DHP2/N
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-1166DHP2/Nの仕様・製品情報
電源方式 | コンセント/据え置き |
---|---|
有線LANポート | あり |
デュアルバンド同時接続 | あり |
WPSボタン | あり |
Wi-Fi規格 | 11ac/11n/11a/11g/11b |
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-1166DHP2/Nのおすすめポイント3つ
- 据え置きも対応
- イーサネットコンバーター
- 高速通信
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-1166DHP2/Nのレビューと評価
BUFFALO WiFi 無線LAN 中継機 WEX-1166DHP2/Nは、ハイスペックなWi-Fi中継機です。
コンセント直挿しで使えるほか、電源ケーブルを利用すれば据え置きタイプとしても利用可能です。設置場所の選択肢が広がります。
また、イーサネットコンバーターとしても使えます。これにより、有線LAN接続で他のデバイスも無線化でき、非常に便利です。
デュアルバンド対応のため、通信速度も速くて安定しています。
人気おすすめのWi-Fi中継機のまとめ
Wi-Fi中継機の紹介は以上です。この記事で紹介した選び方とおすすめ製品を抑えておけば、Wi-Fi中継機選びで迷うことはなくなるでしょう。
自宅の電波環境を改善したい人はぜひこの記事を参考に、ぴったりのWi-Fi中継機を見つけてください。
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